なぜ急増?産後クライシス その原因と解決方法を探ってみる

産後クライシス

NHKでとりあげられ、ネットニュースなどでも話題にたびたびのぼる
【産後クライシス】

あぁ、今ってこういう言葉があって便利というか・・・本当に以前と比べて
感情に対するいろんな言葉が生まれてきましたね。
私が出産したのはもう20数年前で、当時は産後鬱とか産後ノイローゼとかいう言葉だったかなー。
でもここまでいろんなところで取り上げられていなかったと思います。

さて、ここまで問題視される産後クライシス。
なぜ問題なのか?
産後クライシス
せっかく愛する人と結婚し、赤ちゃんも生まれ幸せいっぱい・・・
なはずなのに、こんなに悲しいことになってしまうのでしょうか。
そこが問題ですよね。

産後クライシスから最悪離婚者数が増加している

昨今では女性の社会進出も目覚ましいですし、離婚というのは昔ほどタブー視されていない、ということもあるでしょう。

クライシスというのはスペルはcrysis 危機、崩壊、局面
といった意味合いを持ちます。

「産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況」として、2012年にNHKの「あさイチ」という番組内で提唱された造語です。
産後クライシスにより愛情が冷めたことが原因で、離婚にまで発展する夫婦が年々増加しているようです。

ここにある厚生労働省の資料によると⇒こちらから資料を見ることができます。
母子家庭になった時の子供の年齢で、一番多いのが「0~2歳」で全体の約3割にもなります。次に多いのが「3~5歳」ですから、半数以上の人が子供が幼児期のうちに離婚したことが分かります。

確かに、子供が小学生になるといろいろ大変ですし、
思春期に入ってから離婚、となると、それはもう、本当にいろいろ大変(金銭面も精神面も)。
また、子供が乳幼児のうちに、、、であれば
働いてきた方は、復帰も難しくないでしょうし、お母さんの年齢もそれなりに若いでしょうから
仕事にも就けやすくなる、ということもあるでしょう。

しかし、問題は、
【なぜせっかく子供が生まれた その数年にそんな悲しいことになってしまうのか】
ということかなーと思います。

どうして産後クライシスが起こるのか?

産後クライシス

私も覚えがあります。

子供、特に1人目を出産した後は母性の塊!になります。
女性という性よりも母という性が強くなります。
これはDNA的にも仕方のないこと。

そこの部分は男性には理解できないと思います。
しかし、理解できない とつっぱねるのと、理解できないけどするように努力する姿勢がある
というのとでは大きな違いがありますよね。

とはいえ、男と女の間には深くて大きな溝があることは事実ですし
夫婦は元々は赤の他人です。
結婚して数年で赤ちゃんが生まれた場合、すぐ生まれた場合
今までの生活が一変することを理解していないまま、出産に至ることが多いんですよね。

では具体的に産後クライシスの原因を探ってみましょう。

産後ホルモンバランスが乱れる

妊娠し子宮内で胎児を育てるために、女性ホルモンであるエストロゲンが
実は通常時の3倍も分泌されています。
妊娠したときにも(特につわりのときなど)女性は今までと違うということもありますが
このエストロゲンの分泌量は産後2,3か月すると通常分泌量に戻り始めます。
するとホルモンバランスに大きな変化が現れます。

女性ホルモンが急激にバランスが乱れると、自律神経にも影響を与えバランスが乱れます。
精神安定の働きをしている(または幸せ物質と言われている)セロトニンの分泌が難しくなり
涙もろくなったり、イライラするというちょっとした更年期のような状態になるんですよね。

この状態で理性をコントロールしろ、というのも無理な話で
これがたとえば、ご主人が家事や育児に協力的であっても、それはそれで産後クライシスが起こることもあるようです。

生活リズムが成り立たない

赤ちゃんも生後10か月くらいまでは1日にミルクならば5,6回、母乳だとさらに7,8回
上げる必要があり、特に生後3か月までは母体も満足に復活していないため
お母さんは万年睡眠不足状態です。

赤ちゃんの生活リズムは徐々についてきますが、それでも24時間フル稼働に近い状態です。
さらに、赤ちゃんの命を一身に背負っているんだという気負いもあるため神経も過敏。
これだけでも大変なのに、夜の生活・・・なんて誘われても
気が向くどころか、「休ませて・・・」というのが奥さんの本音です。
そこに気づかずに誘ってばかりいると、「本当にいやだ!」ということになり
気が付けば半年もしていない という状態に。
そこから産後クライシスになることが多いようですね。

子供中心のライフスタイルになる

赤ちゃんが生まれるまでは仕事や趣味、恋愛などなど自分のためだけに時間を使うことができましたよね。
しかし、赤ちゃんが生まれると自分の時間はほとんどなくなります。
赤ちゃんの世話、家事など「子供・家族のために頑張らなければならない」時間が多くなります。
この「自分の時間が取れない」というのは大きなストレスです。

男の方は、仕事を終え、家庭に帰った時に ちょっとだけでも自分の時間が欲しいから
と寝る間を惜しんでゲームや趣味をする人も多いようですが
その時間が一切なくなること、想像してあげてください。
さらに、それが1日ほぼ家の中にいて、なので、男性が思っているよりも大きなストレスを抱えてしまっていると思います。

他人の夫を見てうらやましがる

近年、雑誌やテレビなど様々なメディアで「イクメン(育児をする夫)」という言葉を多く見かけます。
しかしですね、、、これ結構問題も生んでるんじゃないかなーと私は思うんですよねー。

本人の性格や生まれ育った環境によっては「イクメン?なんだそれ。男は働いてなんぼだろ」
と思っている人もいますしね。
そういうタイプのご主人にイクメンを求めてしまうと、現実は
「子供の世話どころかむしろ子供より手がかかる」
「家事を手伝ってくれない」
「子供と遊んでるだけ」
「美容院に行きたいから世話を頼んでも いやだ、無理 って言われる」
とかまぁ、いろいろギャップやいらだちを感じ募らせてしまうこともあるでしょう。

「男性が育児参加をするのは普通」という考え方がご主人の性格、仕事の状態などを見て
あてはめることができるかどうか、を冷静に考えてみるのも必要じゃないでしょうか。

妻の大変さを理解してくれない

前述したように、産後のホルモンバランスは大きく乱れ、生活リズムは乱れている状態。
この状態、本当に疲れるんですよね~。

初めての育児でてんてこ舞いになっている妻に対して
「疲れて帰ってみれば家が全然片付いてない」
「食事が適当なものばっかり」
「専業主婦なんて楽だよな~」
など、奥さんの大変さを理解せず、心無い発言をしている方いませんか?

この時期、たとえ冗談で言ったとしても、冗談になりません。
「私だって大変なのよ!!!」と言える奥さんならまだしも
「私も大変なのに・・・・私がだめ妻なんだ。。。」と
落ち込みクヨクヨしてしまう奥さんだっているのです。

また、ちょっと子供と遊んだ程度で「イクメンしてるぜ」と育児参加している気になっている夫に対してさらに嫌気がさしちゃうことも・・・。

夫は今まで通り、親の自覚がない

これ多いんじゃないですかね?とんねるずの木梨憲武さんもそうだったらしいですよね(笑)

赤ちゃんが生まれると奥さんのライフスタイルは大きく変化し子供や家族のため、頑張っています。
しかし、お仕事ならまだしも
「友達と遅くまで遊んで飲んで帰宅したらすぐ爆睡」
「脱いだら脱ぎっぱなし」「育児で大変なのに、かまってかまってがうざい」
など今まで通りのままだったり
「夜泣きする子供に どうにからないの?俺明日も仕事なんだけど」
家事でバタバタしているときに「子供が泣いてるよ~」と言うだけだったり。
誰の子供なのよ!!!と言いたくなるほど 親としての自覚のない言動が続くと
さすがに奥さんはご主人に対しての愛情は薄れちゃいますよね。

夫婦のコミュニケーション自体が不足

これは産後だから、というわけではありませんが
結婚し赤ちゃんも生まれると、男性は家族を作った という安心感からなのか
妻の話を適当に聞いていたり愛情表現をしなくなる男性、日本は多い傾向がありますよね。

そうなると奥さんだって「言ってもしょうがないし」と必要以上に会話をしなくなり
そんな奥さんに対してご主人も「あいつ最近冷たいんだよな・・・」とか
「昔と変わっちゃった」などコミュニケーションが不足することで、徐々に溝が深まり
気が付けばお互いに愛情が覚めていた、ということもあります。

こう書いてゆくと、どちらもどちら、という部分もあるんですが
たとえば ご主人側からすると育児に必死な奥さんを見て
「見た目もあんまり気遣わなくなっちゃったな~・・・」とがっかりすることもあるでしょうし
奥さんからすれば「育児が忙しくて大変なんだもの、、、そう思うなら手伝ってくれればいいのに」
って思っていることでしょう。

産後クライシス どうやって解決する?!

では、産後クライシスを乗り越え、離婚回避のための解決方法を探っていきましょう。

してほしいことはしっかりと言葉で伝えよう

男性はよく言いますよね~。
「女は何を考えているかわからない」
「遠回しに物をいう」
と。

これは私もよく夫に言われたものです。
相手にいやな気持にさせないように遠慮がちに物事を言うと
「で、どうして欲しいの?」と結論を求められることが多く
結果「遠回しに物を言うな!」ってことになるので、
やって欲しいことはしっかりと言葉で伝えましょう。

また、タイプは違うものの
「それくらい言わなくてもわかるでしょ」「察してよ」って思っていても
夫からすると、言葉にしてもらわないとわからない!ということたくさんあるんです。
妻側でも 男性は言わなきゃわからない ということを理解していないと
・食器をガチャガチャと音を立てて洗う
・ドアを乱暴に閉める
など、イライラしていることを間接的(つまり遠回し)に伝えようとすること。

が、男性からすると、言ってこないからわからないのであって
「なんだか機嫌悪いなぁ」「触れないようにしよう」
程度にしか伝わっていません。
思っていること、してほしいことは言葉で伝える努力も女性側には必要です。

夫を立てていろいろやってもらいましょう

男性は取り立ててプライドが高いものです。
そして認められたいものです。

会社で売上あげたい、出世したい。これらもそうですよね。
ですから、立てて認めたうえで、やってほしいことをやってもらう。

女性がよくやりがちなのが、家事を手伝ってくれた夫に対して「これじゃあだめ」「もっとこうしてよ」
とNGしちゃうこと。
せっかくやったのに、そんなこと言われたら
「もうやらねー」「どうせやったってダメだし食らうわけでしょ」
となります。

妻側からすれば、家のことをやってもらうのになんでこっちが頭下げたりおだてたりしなきゃならないの?
と思うかもしれませんが、夫からすれば外で働いて家にお金を入れることが家族を守ることであり、養うことが役目だと思い、嫌な仕事や嫌な上司にだって頭を下げたりしているわけです。

多くの男性は家では安らぎたいし癒されたい、と思っているはずですから
せっかくやってもらったことに対しては素直に
「ありがとう~ 助かった~」ってお礼を言うべきじゃないかなーと思います。
これじゃあだめってことでも、まずはお礼をいう事。
そして、「今度はこうしてくれるともっと助かるかも」
って言えば角も立たなければ頭にも来ません。

感謝の気持ちを持つこと

産後クライシスだけのことではなく、夫婦であり続ける限り
やはりお互い感謝の気持ちを持つことは非常に大事だと思います。

共働きだったら、お互いに家事の分担はあらかじめ決めておくことが大切。
そしてお互い、「いつもありがとう」という気持ちでいれば
家事や育児に熱心に取り組まなかった、としても感謝の気持ちを忘れずにいられるのではないでしょうか。

夫を他の人と比較しないこと

友人のご主人やテレビの俳優さんのイクメンぶりを見て
比較しちゃいがちですが、やめましょう。
「よそはよそ うちはうち」はここでも役に立つ名言です(笑)

だって、逆に
「じゃあお前、あそこの奥さんきれいだよなーって言われたらむっとしない?」
ってことです。

産後クライシスを理解してもらうこと

これはなかなか難しいんですよね~。
大体において男性は自分の興味のないことには耳を貸しません。
私もつわりがかなりひどくて、自分では普通に接していたつもりが
かなりイライラしてたらしく、当時は私は優しくしてもらった という記憶がないんですよね。

が、夫は「妊娠初期は嫁さんはイライラしてヒステリーっぽくなるもの」と頭にインプットされたらしく、
知り合いの奥さんが妊娠すると
「その時期はいろいろ奥さんも大変みたいだから 優しくしてやりなよ」
とか言ってるのを聞いて
「えええええ そういう風に感じてたんだーーー」
と思った記憶があります。

つまり、過ぎなければお互いわかんないんですよね。言わない限り。

だから、できるだけ、産後クライシスを理解してもらったほうが
のちのち家庭内も嵐が来ることも避けられるでしょうし(小さい台風程度に収まる場合が多い)
理解してもらえなくても、知識として知っておいてって言うだけでも違うと思うんです。

自分の心身の状態と変化を冷静に受け止めること

これが一番大事かと思います。

産後のホルモンバランスの変化により抜け毛が増えたり、イライラ、涙もろい、落ち込みなど精神面もとても不安定になります。
これは当然なんです。

だからといって胡坐をかくわけではなく
きちんと自分で自分の状態を受け止めることが大切です。
イライラしてきたら、ちょっとだけ夫から離れ深呼吸してみる、とか
落ち込んだら楽しいことを考えるようにする など
自分でできることもあります。

産後クライシス どんな夫婦だってあること

産後クライシス

産後クライシスはどんな夫婦だっておそらくはあるはずなんです。
産後、子供への愛情が深まる一方で夫への愛情が減ってしまう
そこからセックスレスになってゆき、最後は夫婦生活の破綻・・・・。

ですが、セックスレスになる前に、やっぱり話し合い、お互いを理解しあい
思いやりを忘れないことが大切なのではないかと思うのです。

確かにね、母乳育児だと、生後半年くらいまでは夜 おちおち寝ていられませんから
そんなことする時間があれば眠りたいですよね。
それをきちんと夫に話してみましょうよ。

「毎日土曜日曜祝日関係なく ひたすら毎日1,2時間ごとに起こされて
昼間もずっと動いていなければならず 昼寝もできない。
この状態が半年続いてる。ごめんね だから眠くて仕方がないし身体が疲れて仕方がないの」
って。

そんなの母親なんだから当たり前だろ なんていう人だったら
それはもう産後にセックスができるできない以前の問題ですよね。

自分ひとりで抱え込まず 夫との赤ちゃんなのですし
たまには協力してもらいましょう。

家の中が散らかり放題でも何にもしてなくても
ちょっとだけ眠らせてもらえるだけで 気持ちも変わってくるはずですよ。

そうして夫婦で乗り越えることで、家族になっていくんじゃないかな と思います。

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